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2025年 11月 14日 生物は暗記ゲー?全然違います!

皆さんこんにちは。茗荷谷校担任助手一年の小原です。

11月も気が付けば3分の1が終わり、冬ももう目の前に迫ってくるような寒さも感じます。

今回のブログでは、生物の勉強法についてご紹介します。生物選択の人は物理選択者と比べ、その全体的な人数は少ないですが、お役に立てれば嬉しいです。

なお、化学と物理の勉強法に関しては前回の伊藤さんのブログの内容でご紹介しておりますので、ぜひ見てみてください。

 

さて、本題の生物の勉強法ですが、まず、多くの生物選択者が生物に対して苦戦する要因としてあるのは、

「生物は暗記科目」

と決めつけてしまうことです。

確かに、生物は範囲が広く、覚える量も多いですが、

実は“戦略”で成績が大きく変わる科目です。

理系・文系どちらにも通用する方法なので、ぜひ参考にしてください。

 

生物は「丸暗記」よりも“理解→暗記”の順が強い

よく「生物は暗記科目」と言われますが、実際には 仕組みを理解してから覚える方が圧倒的に効率が良い です。

たとえば光合成の反応経路やホルモンの作用など、話の流れがつながると、自然と内容が定着します。

少し、実際の例をご紹介します。

 

光合成:語句を単体で覚えると挫折する → “流れ”で覚えると一気に理解できる

光合成を嫌がる生徒の多くは、

「チラコイド?ストロマ?カルビン回路?ATP?NADPH?」

単語暗記地獄にハマってしまいます。

実際には、以下のように「流れ」でつかむとかなり楽になります。

 

【光合成の流れを理解するとこうなる】

▼① 場所と役割をつなげる

チラコイド:光エネルギーを吸収 → 電子が飛び出す

ストロマ:飛び出した電子で作ったATPやNADPHを使う場所(カルビン回路)

この段階で、

“チラコイド=光を使うところ、ストロマ=作業場”

というイメージができる。

 

▼② 電子の流れでストーリーができる

・光が当たる

・クロロフィルの電子が高エネルギー状態になる

・電子が電子伝達系を流れ、ATPを合成

・最後はNADP⁺が電子を受け取って NADPH に変わる

ここまで理解すると、

「ATPとNADPHは“光反応の成果物”だからカルビン回路に運ばれる」

という関係が自然に覚わる。

 

▼③ 最後にカルビン回路が“必要になる理由”が明確になる

・光反応で作った ATPNADPH

・これらを使って CO₂ から グルコース を作る場所がカルビン回路

この流れを理解すると、

「なぜATPが必要?」
「なんでNADPHが出てくる?」

といった疑問が消えます。

 

【ポイント】

光合成は “光反応 → 暗反応(カルビン回路)” が目的をもってつながっている と理解すると、一気に覚えやすくなるということです。

 

ホルモンの分野の勉強方法についてもご紹介します。

■ ホルモン:単語を丸暗記するより「目的と作用の流れ」で覚えると強い

ホルモンは名前が多すぎて暗記科目化しがちですが、

「身体がどうなってほしいのか → そのために何を出すのか」

という“目的の流れ”で覚えると、圧倒的に忘れにくいです。

【ホルモンの流れを具体的に見てみる】

例として、血糖値の調節を挙げます。

▼① まず「体がどうしたいのか」を理解する

・血糖値が上がりすぎたら危険 → 下げたい

・血糖値が下がりすぎても危険 → 上げたい

ここが基本軸。

 

▼② 目的に応じてホルモンが“自然に選ばれる”

・血糖値を 下げたい → インスリン

・血糖値を 上げたい → グルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイド

単語ではなく、目的に対する動きで覚える。

 

▼③ 目的 → 作用 の筋道まで理解すると忘れない

例:インスリンの目的と行動

・目的:血糖値を下げたい

・行動:

 ・肝臓や筋肉に「グルコースをグリコーゲンに変えて貯蔵しろ」と命令

 ・細胞への取り込みを促進→ 結果として血糖値が下がる

このように「目的 → 命令 → 結果」で流れを理解すると、丸暗記が不要になります。

 

■ 作図問題は“自分で描く”

共通テスト〜二次試験まで、生物は 図を読み取る力・図を描く力 が頻繁に問われます。

だからこそ、学校の定期テストはできても、実際の共通テスト模試になった際に点数があまりとれない人がいるのです。

  • 細胞周期

  • 呼吸の電子伝達系

  • 神経伝達の模式図

  • 免疫の流れ

これらは教科書を見ながらで良いので、一度 自分の手で描いてみる と理解が一気に深まります。

ぜひ一回でもいいので、やってみてください。世界が変わって見えます。

 

■ 実験問題は「目的・操作・結果」の3視点で整理

共通テストでも、二次試験、個別試験でも最も差が付きやすいのは、実験問題。

暗記、考察、記述のすべての要素を身に着けておかないと、まず正解できません。

問題文に書いてあることをそのまま読むのではなく、

  1. 何を調べたいのか(目的)

  2. どう調べたのか(操作)

  3. 結果から何がわかるのか(結論)

の3つに分けて読むと、格段に理解しやすくなります。

 

まとめ:生物は“理解×反復”で確実に伸びる。

生物は覚える量が多い分、

「つながりで理解する×繰り返して定着させる」

このセットができれば本当に伸びる科目です。

  • ストーリーとして読む

  • 図を自分で描く

  • 実験は3視点で整理

ぜひ今日から取り入れてみてください!

では、また今度。

 

 

今日の茗荷谷校の順位は

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明日(11月15日)も茗荷谷校の皆さん一日頑張っていきましょう!!!

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