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2021年 10月 26日 立場が人を作る
皆さんこんにちは!担任助手の一木です。
一気に寒くなってきましたね。
もうすぐ10月も終わりますし、本格的に冬になってきそうです。
今回は、2年前のこの季節のことで、少し思い出したことがあったので書いてみます。
今高1、高2の皆さんは、志望校は決まっていますか?
高2の皆さんは特に、志望校を決めていかないといけない時期になってきていると思います。
私の話をすると、私は高校生になってからこの時期くらいまで、
志望校は確定していませんでした。
「家からそんなに遠くないところ」「国立文系」ということは決めていましたが、具体的のどの大学のどの学部に行きたいという熱意がなかったのです。
そんなとき、秋頃に、高校で、
OGの方が来校してお話をしてくれる機会がありました。
そのOGは、京大の工学部に行っている方でした。
私は最初、彼女の大学と学部名を聞いても全くもって興味が湧きませんでした。
ある意味当然かもしれませんが、
京都は家から遠く、工学部は理系だったからです。
ただ、そのOGの方の話はとても面白く、
京都大学には変な(?)人たちがたくさんいるということや、
京都での生活の楽しさを語ってくださったので、
私の中で京都大学に大きくプラスイメージがつきました。
それからしばらく時間がすぎると、なぜか私は、
京都大学に行きたいと考えるようになっていました。
京都大は割と理系が有名な大学ですが、(山中伸弥教授などの影響でしょう)
もちろん文系学部もあります。
私は漠然と歴史を勉強したいと思っていたので、
特定の大学にこだわる必要はありませんでした。
また、京都は遠すぎるため、確実に家からは通えません。
私は長時間かけて通うのが嫌だったので、
遠すぎて近くに住むしかないなら逆にいいのではないか?
という、発想のコペルニクス的転回をしました。
こんな感じで、私の志望校はぬるっと固まってしまったのでした。
私が皆さんに、校舎イベントやトップリーダーなどの様々な機会に参加してほしいと思っているのは、
このような自分の経験からです。
自分とは本当に関係がないと思っていることでも、
意外とどこかの琴線に触れてしまうかもしれません。
さて、ひょんなことから京大志望になった私ですが、
当時の私の成績からしても態度からしても、
およそ京大を目指す者とは思えませんでした。
当然、家族を除いて、周りには恥ずかしくて言えませんでした。
ただ、高2の冬ともなれば、東進では受験生として、志望校を確定させ、
それに向けた講座を考えなければなりません。
私にもその面談はめぐってきました。
面談の中盤ごろまで、私は志望校について言えませんでした。
しかし、ここで言わなくてはいつ言うのか分かりません。
勇気を出して言いました。
その時の校舎長の言葉がずっと心に残っています。
「一木さんが京大を目指すなら、
僕たちもそういう認識でこれから接していくよ」
さりげない一言でしたが、無謀とも言える私の目標を受け入れて、
頑張らせてくれる言葉でした。
そして、もともと京大を目指すのに相応しい人がいるわけではなく、
目標に向かって努力することで、
高い目標に見合った人間になれるのだと気付かされました。
その後の一年で、私が京大に見合った人間になれたかどうかに関しては自信がありません。
実際不合格だったわけですし、もっと努力できたなと思います。
ただ、家族や学校、東進の先生が京大を目指させてくれたことには、
今も感謝の気持ちで一杯ですし、
京大を目指していてよかったと心から思っています。
もしかしたらみなさんの中にも、
目指したい学校があっても自信がない、
恥ずかしくて公言できない、という人がいるかもしれません。
言ったら馬鹿にされてしまうかも、
否定されてしまうかもという恐怖を感じた人もいるのではないでしょうか?
「立場が人を作る」という言葉があります。
何度でも言いますが、
もともとその大学に相応しい人などと言うものは存在しません。
高い目標に向かってチャレンジしていくことで、
それに見合った人間になっていくのです。
ですから、みなさんには高い目標を諦めないで、
それが叶えば素晴らしいですし、
叶わなくても、目指して良かったと思ってほしいな、と思います。
今回はちょっと真面目な話でした。
ちなみに受験当日京大に行ったとき、
キャンパスが電車の駅から遠すぎ、また寒すぎたので
ちょっと萎えたということだけお伝えしておきます。
明日の開館は 13:00
閉館は21:45です。
明日もお待ちしています!!