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2021年 11月 15日 桃太郎をリアリズム風に読んでみた
みなさんこんにちは。
茗荷谷校担任助手2年の佐久間です。
破天荒な題名に惹かれてちょっと読んでみちゃおうかなぁ~と思ってくれたらうれしいです。
今日は勉強の合間に気軽に読める題材をチョイスしてみましたよ!(ふざけてないです)
今日のテーマは、
\ 徹底解明!英文学科ってこんなところ! /
です
桃太郎?英文学科?と大きな矛盾が生じていますがまあそこはあまり深く突っ込まないでくださいね
英文学科には大きく分けて 言語学・イギリス文学・アメリカ文学 と3タイプ学べるところがメジャーではありますが、今回の授業はイギリス文学の授業からの引用です。
では早速。
Question
以下の文章は日本昔話で有名な桃太郎の序論である。この文章を、あ~うの3つの文章に書き換えた。モダニズム風に書き換えられたものとリアリズム風に書き換えられたものを分けてそれぞれ答えなさい。
———
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこ、と大きな桃が流れてきたのです。」
あ:昔あるところに老夫婦が暮らしていました。山へ芝刈りにいったおじいさん。一方そのころ川へ洗濯に向かうおばあさん。この二人の生活はどのような道をたどるのか。物語なのだから、きっと、なにかあるのだろう。平凡な暮らしをしていた夫婦が遭遇する予想外のストーリー。
い:老人は山へ出かけようとしました。まだ日も暮れていないし、天気もまだいいだろう。そう思ったからです。あぁ、天気が悪くなるかもしれないけれど妻は川へ洗濯に行くだろうか。妻なら行くだろう。彼女はずっとそうなのだから。
う:とある日の明け方武蔵国茗荷谷では、老夫婦が暮らしていた。夫である老人は疲弊し憔悴した面持ちだ。常に携帯している杖を片手に今日も同じ道を行き来しているが、そろそろ杖も使い物にならない頃だ。そんな杖を持って老人は今日も山へ芝刈りへと向かう。
いやわかんないわ、、そもそもモダニズムとリアリズムってなんだよ(?)という感じだと思うので、解説します
↓
モダニズム…1920~30年代、第一次世界大戦後に主にイギリスで興隆した文化。
文学におけるモダニズムでは、出来事はあまり多くは語らず、同じ場面でたくさんの人の内面や心理状態を語る。
リアリズム…主に19世紀にフランスを中心に栄えた文化。
文学におけるリアリズムでは、人々の生活をありのまま・現実的に書き、人間を超越したテーマは存在しない。
どうでしょうか。わかりますかね。
正解はモダニズム→い リアリズム→う です。
これは授業のブレインストーミングとして使ったものなのですが、ここから実際にモダニズム・リアリズムの作品中でどのようなテーマがどう描写されているかということを比較していきます。
これが言語学の授業なら、桃太郎に出てくる「どんぶらこ」などのオノマトペの使用に関する話題とか取り上げますね、、
どんぶらこって擬音語の中でも使用頻度低すぎてレアですけどね
あとは、助動詞や動詞が質問文・否定文・付加疑問文のなかでどのような違いを発揮するか?ということを最近やってます。
英文学科の授業内容はどうでしたか?
英文学科では勿論英語を使った授業もありますが、英文学は英文のメカニズムを解明したり、「文」自体を文化・文学・歴史・科学的観点から多角的に見つめる学問です。
英語は話せるようには…。ならないかもですが、(いいえちがいます自分次第ですわ)
あっちの国ではこの文化がスタンダードだからこういう表現になるのか!と
歴史的事実とその土地の流行をおさえ、まるで現地人のように(?)その土地ではやっている文学に親しむことができます。
しかも時代を超越して。
神秘的~
というところでしょうか。
興味を持ってくれた人はぜひ私に話しかけてくださいね~
それでは。
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11/16火曜日の
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